1.Akt あひると王子様 「これはいい……」死んだはずの男が、何処かからつぶやきました……


ノリとテンポと強引な勢いに引きずり込まれる第一話の始まりです。
アバンタイトルの語りはいいなあ。こういう不気味さって好き。
しかしこの金冠町の絵って、意味深だよね。中心には時計塔、そこに封印される大鴉、そして、時計塔から出てくるようなドロッセルマイヤーの懐中時計…

しょっぱなの朝のシーンで場所、友達(含む鳥)関係、憧れの先輩まで解るのが凄い。しかし、第一話のあひるちゃんのハイテンションはすごいなぁ…勢いに飲まれて呆然と見てるだけになってしまう素敵な導入です(笑)
早朝のレッスン室で、あこがれのみゅうと先輩に出逢ったあひるは挙動不審のまま暴走し、みゅうとさんが足をくじいたところでふぁきあさん登場です。
ふぁきあ、強烈です。いきなりこれかあ…徹底してんな。最初、印象どん底なヤツは、あとは評価上がるだけだからな(笑)絶対なんかあるとは思ってました。というか、期待してた(笑)。あひるちゃんがふぁきあを「先輩」と呼ぶのはたぶんここだけじゃないかと思う、が、いつから呼び捨てにしだしたんだっけな。
みゅうとは余りにも印象が、というか存在が薄くて「だいじょうぶかこいつ」とか思ったことは内緒です(ゴメンみゅうと!)。いや、躁鬱の卦がありそうなあひるちゃんの存在によって薄まってただけかな。
ぴけもりりえも一話目から飛ばしてます。とくにりりえ(笑)すごいよ、第1話から毒吐きまくり。
猫先生もです。蒼いオーラを出しながら結婚を迫る猫先生は素敵です。
変身物の匂いなど欠片もないまま前半はスポコンバレエアニメで終了。

回るドロ爺ぷりちー。

ドアにはさまれるあひるちゃんには何度見ても吹き出してしまう。とくに、二週目以降は微笑ましくて。表情が細やかで良いよね、このアニメ。
そしてドロ爺ご登場、「忘れてしまったのかい、私のことを……」一気にホラーの世界へ。ここの場面凄く好き。
ハイテンションなあひるちゃんには少し引きますが、合間合間に入る怖さが凄く好き。
しかしみゅうとさん、そのカッコはどうよ。いろんな意味で危ないよ!(笑)
心のないみゅうとさんは、自分のカッコが危ないということも解らないようです……そしてレッツ、ダイビング!
こんな無鉄砲な王子守ってんだもん、ふぁきあ大変だね。
あひるちゃんを唆すドロ爺さんに花のワルツがすごく合っていて鳥肌物です。花のワルツって、こんなに盛り上がる曲だったんだ(宇宙牛飼いの謎の宇宙生物の話でかかったあたりまでしか知らんかった)。しかし、ここでチュチュに変身したのには正直びっくりしました。タイトルが「チュチュ」だということを完全に忘れておりました。
アヒルに戻って倒れるあひるちゃんの向こう側には、例の時計塔が……うわぁ……細かいなあ。
「さてお話は、これからどうなって行くんだろうねぇ……」この謎と不気味さを煽る引きが好き。
ドロ爺の語り口調は凄く良いよね。不気味でいやらしくて。
そしてそんな雰囲気をすべてブチ壊す笑撃の次回予告に、さらにこの物語の続きが気になってしまうのでした。

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